チワワのめざせご長寿!

愛犬の健康と長寿を願う犬ブログです。

命を買うということ。〜遺伝からくる病〜

ペットショップで買う事。昨今は、ペットショップで買うより、保護犬をという時代になりましたね。
うちの龍馬もブリーダーが飼育放棄した元保護犬です。龍馬のブリーダーはショーブリードをしていたみたいで、チワワのスタンダードより少し胴が長いという事。歯が弱く、規定数に満たなかった事などでショーは諦め、長らくブリーダー宅でほかの子たちと一緒にたくさんいる中の一匹として飼われていた(ほとんど飼い殺し状態みたいだったようだけど)そうです。

父親はアメリカのチャンピオンなんだとか。たしかに、犬に詳しい方やブリーダーをされていた方に見た目をとても褒められた事があります。でも、日常生活してる中でその子がチャンピオンなんて、よくわからないし、あまり必要な要素ではありません。 

 

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私の元に来たばかりの龍馬(左・当時3歳)
私を含め一般の人にとって、大事なのは健康面だと思います。チワワは一時期、CMの影響で一気に人気になりました。目がクリクリしていて、小さくて1キロ台かそれ以下の子がもてはやされました。
でも。1キロ台の子、特に成犬になっても1キロ満たない子などは特に身体が弱く、病気がちや、先天性の病を抱えた子が余りにも多いのです。
そして小さ過ぎる身体は日常生活でも危険がいっぱいです。椅子からジャンプして、着地が悪くて亡くなるなんて話も…。

ペットショップで“買う”という行為も、命に値段をつけて商品化してる感じが私は嫌で、今までの犬たちは保護犬だったり、ブリーダーから迎えるだけでした。(売れ残りの子とかはどうしても気になってしまうのですが…)
生体管理が学びたく、ペットショップに働いてた時期もありますが、とにかく小さ過ぎる時期からの販売は病気がつきもの。余り内情は詳しく語れませんが、ケンネルコフやパルボなんかは本当に身近によくある病みたいに聞こえてくる話でした。

最近有名人が遺伝的に弱い、元々奇形発生した個体から造られた種の猫ちゃん(スコティッシュフォールド)を飼い始めて、物議になりましたね。(その猫の出来た経緯など知らないで買われた方に私は罪は無いと思うんですけどね。)
犬も、コーギーなどは9割近くが何かしらの遺伝的病の遺伝子を抱えてるなんて話も目にしました。驚きました。
今は見た目や大きさ優先で、健康面を重視してないブリーダーが多すぎます。
別にチャンピオンでなくても、健康で長生きできる犬を造る事を世間を含め、目を向けてもらいたいなぁと思います。
遺伝の病気を調べたら、とても恐ろしくなりました。

ろっちゃんはペットショップで1年半以上売れ残っていました。

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脱毛した際の記事でもふれましたが、彼の血統書みると、今は廃業したブリーダーでした。残されたHPみると、そこはありとあらゆる種類の人気の犬種を売っていて、恐らくパピーミルと言われるような部類だったのでしょう。
それがわかった理由が、チワワとしてはめちゃくちゃな掛け合わせで、続けて何代も合わせてはいけない色の親たちがずらりと並ぶ血統書で、見てわかりました。
ろっちゃんはそのせいか、お腹も弱く、先述した脱毛も、そういう遺伝的な原因があるのではないかと思っています。
でも、お店で初めから血統書みせて!なんてできないですし、ブリーダーさんにもなかなか言えない話ですよね。。。

www.anicom-page.com 引用:アニコム・どうぶつ親子手帳 


最近、遺伝的病と闘うわんちゃんのブログ拝見しました。病名は“ガングリオシドーシス(GM1)”。病の詳細は下記を参照ください。長くても2歳までは生きられないと言われてる病です。
 
ガングリオシドーシス(GM1)
 
◆細胞小器官(=細胞内で機能を有する構造体)の一つであるライソゾーム内酵素の欠損 あるいは異常低下により、通常では代謝されるべきGM1ガングリオシドが中枢神経系に蓄積し、全身の臓器にケラタン硫酸やオリゴ糖が蓄積して神経症状や運動失調を起こす疾患です。若齢で発症し、異常行動、さらには麻痺や四肢の緊張性硬直が悪化し起立不能になり、角膜の混濁による視覚障害も起こります。1歳前後で寝たきりになり、多くの場合、生後1歳半頃までには死亡します。
◇好発犬種 ■柴犬 
 
引用:アニコム・どうぶつ親子手帳 病状の経過などについては下記参照下さい。

www.bioplus.jp 

 引用:㈱AHB

これも親犬がきちんと遺伝子検査をうけ、リスクあるとわかり繁殖に使われなければ防げる病です。念願で迎えた愛犬が、数ヶ月で様々な症状がでて、徐々に介助がないと生きられない姿になっていき、2年も経たずに亡くなってしまう…。もし、自分の犬がそうだったらと思うと飼い主さんの悲痛な思いが計り知れないほど、心が痛みました。
そんな飼い主さんに、中には『安易にペットショップで買うからだ』という声も耳にしました。
無知は時として罪になる…それも正しいのかも知れませんが、やはり、犬の販売を生業とし、扱う側のモラルが変われば、こんなことは劇的に少なくなるんじゃないかなと思います。

ペットショップで買ったら、こんなつらくて悲しい病のリスクもあるのだと知り、改めて命を買うということを考えました。
 
 
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